AWS では EC2 を利用して単体でも WordPress を利用することはできます。でも、RDS ( Amazon Relational Database Service ) を利用することでウェブサーバとデータベースサーバに役割を分けることができるとよりベターですよね!
さて、RDS の無料枠を利用するには注意点がいくつかありますので画像を用いつつセットアップ方法を紹介します。なお、EC2 は micro インスタンスで Amazon Linux x64 を利用しています。
1. RDS のコンソールを開き、Launch a DB Instance をクリックします
2. WordPress を利用するので MySQL を選択します
3. 本番環境の場合 Yes を選択しておくようにと記載がありますので、デフォルトのまま Next Step を選択します
4. DB インスタンスの設定【重要】
無料枠内で利用するためには、設定変更が必要です。デフォルトでは、DB Instance Class: のプルダウンメニューで db.m1.large が選択されているので、db.t1.micro を選択すること!
また、Allocated Storage: も 100 GB がデフォルトで入力されているので、無料利用枠内の 20 GB に設定すること!
5. DB 名の設定とセキュリティグループを選択します
データベース名は、わかりやすく wordpress としておくのが良いと思いますがご自由にどうぞ。また、DB Security Group については後から設定できるのでとりあえず default を選んでおけば良いでしょう。
6. DB の自動バックアップ設定をします
流石は Amazon と思わせる。デフォルトで自動バックアップを設定できる。現状は InnoDB のみサポートなので覚えておきましょう。
7. 設定内容の確認
設定した内容に問題がないか確認しておきましょう。間違えた場合は一旦キャンセルして最初からやり直すことができます。
8. インスタンス作成完了!
以上で RDS インスタンスの設定は完了です。ウィザード形式で簡単なものであることがおわかりいただけたのではないでしょうか。この状態のままだと接続できない状態なので、EC2 から接続について後で許可してあげる必要があります。
9. RDS インスタンスの起動の様子 ( Creating )
それでは早速、RDS ダッシュボードを見てみましょう。先ほど作成したインスタンスが起動しています。作成直後では、Status のところが Creating と表記されているのが確認できます。
10. RDS インスタンスの起動の様子 ( Modifying )
しばらく待っているとステータスが切り替わっていきます。
11. RDS インスタンス起動の様子 ( Available )
ステータスの状態が Available になったら起動完了です。
12. FQDN の確認
RDS Dashboard で、Instances を選択し、作成した DB Instance Identifier 欄の名前を選択すると、Endpoint: として例えば以下のような接続先URLが確認できます。EC2 と同様ですね。
neoflow.hogefugamogo.ap-northeast-3.rds.amazonaws.com:3306
以上で RDS 無料枠による MySQL サーバの用意ができました。次回は EC2 と連携する形で WordPress をインストールします。
追記
すいません、このやり方だと無料枠外になります。明細を確認したら、$0.070 per RDS Micro, Multi-AZ Instance hour で 80 時間で5.6 ドルくらいかかります。よって無料枠で利用するなら Multi-AZ は無効にする必要がある。でもそれよりも高いのは、Amazon EC2 EBS の I/O リクエストで、$0.12 per 1 million I/O requests とある。WP 入れただけなのに、 146,591,964 IOs となっており、これが 18 ドル。というわけで、2,3 日放置しただけでこれだとちょっと高いかもしれません。