苫米地英人『仮想通貨とフィンテック~世界を変える技術としくみ』(サイゾー)

p49-50
仮想通貨について、法律的にはどうなっているのでしょうか。
2016年5月25日、銀行法、資金決済法等が改正されました。
これらの法改正には、仮想通貨を法的に位置づける条文が含まれています。
結局は政府による「規制」なので、あまりよくない印象を持たれるかもしれませんが、
仮想通貨が初めて法的に位置づけられたとともに、「マウントゴックス(MTGOX)」(仮
想通貨ビットコインの両替所)の破綻があったことで消費者保護ののために必要だったとい
う意味では、一定の評価ができると思います。

資金決済法の第二条5項で、「仮想通貨」(法律の条文では、「デジタル通貨」で
はなく、「仮想通貨」とはっきりと書かれています)を定義しています。

「この法律において『仮想通貨』とは、次に掲げるものをいう。
一 物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の
弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方と
して購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法
により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨並びに通貨建資金を除く。次
号において同じ。)であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの

二 不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができる財産的
価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの」

「仮想通貨」は法的にはこのように定義されました。

~(略)~

「通貨」であれば、両替に消費税がかからないように、非課税対象となるでしょう。
この条文では、「代価の弁済のために不特定の者に対し使用することができ」とありま
すから、国が「仮想通貨」を「通貨」と認めたと解釈できます。

■通貨発行権は、日本銀行が独占し、日本銀行には財務省が出資している。だから、
 日銀を含めた「政府」がそれ以外の者に通貨発行権を認めたと解釈も可能だ。
 
 円以外の通貨を通貨と定義した条文をどうみるか。
 ・デジタル通貨=円、ドル、ポンドなど国が発行した法貨をデジタル化したもの
 ・仮想通貨=デジタル化されているが国が発行していない通貨

p131
私には、このチューリップバブルとビットコインがとてもよく似ているように見えるの
です。
チューリップの球根という、基本的にはきれいな花を咲かせるだけの存在が「値上がり
益目的」でとんでもない高価格で取り引きされる状況と、基本的には決済目的として存在
するにもかかわらず、投機目的で入手している人がたくさんいるビットコインとが、とて
も似通って見えるわけです。
チューリップの球根は植えれば花が咲きますが、ビットコインはデジタルデータなので
花も咲きません。

■ビットコインのこき下ろし方が面白いが、少なくとも大金をつぎ込むにはリスクが高いとしている。
その理由として、”価値の裏付け” がないことを挙げている。

そして、価値の裏付けをもつ仮想通貨が、三菱東京UFJ銀行による仮想通貨の MUFG コインなど、
メガバンク系が発行する仮想通貨というわけですね。

しかし、ランサムウェアの作者などがビットコインで身代金を請求しているけどあれはうまいなぁと思うわけで。
悪い人たちが使うニーズがあるのは問題としても、それだけ強力な暗号技術によりブロックチェーン中のトランザ
クション(履歴)が保護されているということであり、政府に縛られない自由な仮想通貨だとも思える。

お金を綺麗、汚いといった表現をするけれど、ビットコインは綺麗か汚いかすらわからない通貨なのだ。
確かに大金を投じるのはリスクだが魅力を感じる。生活費とか基盤になるものは MUFG コイン、情勢不安
などで買いが入るビットコインは何パーセントくらいか持っておこづかい運用みたいな感じになるんだろうか。

p145
データ構造そのものに価値がある「ベチユニット」
~(略)~
単調性をもたらすためには、単一化ということを行うのですが、このあたりの話に興味
のある方は拙著『認知科学への招待』(サイゾー刊)をご参照ください。

■ビットコインがデジタル帳簿だとして、ベチユニットはデータ構造そのものに価値がある仮想通貨(例えばブランド品の付加価値の「価値」)でコピーはできるが利用できるのは 1 回のみ。
そして、コピーの無効化や所有権の移動の仕組みに「苫米地アルゴリズム」が利用されておりブロックチェーンなどの木構造のデータそのものに単調性をもたらす、汎用性のあるアルゴリズムで世界最速だった。
ってほんとかよw・・・もう一冊買うか(笑)

p93_ブロックチェーン

p93_ブロックチェーン

スポンサーリンク